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ドラフト1位 佐々木千隼が輝いていた夏 高校野球 その時八王子球場の激闘 

史上初ハズレドラフト1位5球団競合

 

5球団が重複指名した佐々木千隼投手。右のサイドに近いスリークォーター気味のフォームから、MAX153キロを投げ、変化球も多彩な右の大学BIG3。阪神が指名確実と言われてましたが、蓋を開けたら、大山…。何年かあと、このドラフトの結果がわかるでしょう。

headlines.yahoo.co.jp

 

 

 

ただ、この選手以前どっかで見たことあるなあと思いつつ、ドラフトを眺めていました。昔記事にしたあのときを思い出しました。

 

www.baseball.antenna.jpn.com

 

2012年夏 西東京3回戦 佐々木千隼が輝いていた

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西東京3回戦 八王子球場

日野ー早実

 

夏の地方大会で記憶に残る試合があった。当時の記事を振り返りながら。

三回戦屈指の好カードとなると思われたが、やはり緊張が続く大熱戦となった。

 

秋季、春季とも上位進出ができなかった早実と都立で毎年好チームを仕上げてくる日野高校。データ的には、どっちに転んでもおかしくない。特に早実は初戦から、第三シードの工学院と延長の激戦をしており、今年はわからない。

 

それでも早実は去年決勝で日大三と接戦の末決勝で敗退(菅沼の1発に沈む)しており、全国制覇の経験があり、シニアの有望選手が集まり、そして大学野球を真似た応援ありで華やかだ。

 

ただ日野高校も前の年予選で日大三の吉永(早大)を途中まで追い詰める打線の爆発があり、立教のエース小室投手の出身校であること、4強進出の経験があり、都立校では西地区では最上位の高校で、毎年いいチームなのである。

他には、「寿司くいねえ」と「雨上がりの夜空に」が特徴的な応援。

 

そんないろんなことを開始前に考えながら見ていた。八王子市民球場は他球場と比べ比較的アクセスが悪い場所にあるのですが、内野は座る場所がないぐらいに観客で一杯になり、外野席もかなり人が埋まり、多摩地域日野高校に対する期待と早実の応援団で、球場は地方なら決勝なみの観衆につつまれていた。

 

 

序盤。まず両先発の制球が定まらず四球が連発する展開となった。早実・八木、日野・佐々木投手ともストレートもなかなか決まらず初回からチャンスの連続となる。四死球の多さからいくと大きいスコアの打撃戦になるのではと思われたが・・・。
ただ要所では投手が踏ん張り、大量失点にはつながらなかった。もし残塁マニアだったら、この試合は相当満足だと思う。

 

 

序盤八木投手は、球速は130後半は出ていそうだったし、決まる変化球はさすがと思わせるのだが、審判のストライクゾーンも若干厳しいように感じたが如何せんリズムに乗れないぐらい四死球が多かった。ストレートでカウントをとれず、苦しそうだった。

 

 

日野の佐々木投手は球速は130キロは超えていて、相手も振り遅れがあったぐらいでストレートの威力はかなりあると思う。変化球はコントロールは?だが、この日は要所では決まっていたと思う。ただやはり四死球が多かった。

 

 

9回裏に早実が追いつき、11回裏ノーアウト満塁の場面。ここをまず好運のセンターライナーで1アウトとし、その次の打者を、三振。続く打者をサードゴロ。フルカウントまでいったので、緊張感は最高の場面だった。

渾身のガッツポーズで、笑顔でベンチに帰ってくる。

 

 11回裏 ノーアウト満塁の場面

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ターニングポイントのこの絶体絶命の場面を守りきり、流れは日野へ。

13回には、八木投手のボークもあり、犠牲フライでついに勝ち越し。接戦を制した。
予想されたとおり互角だったが、今日は球場の雰囲気は日野だったと思う。

残塁両チームで31を記録。熱い試合だった。


どうしても投手の気持ちを考えてしまうのですが、審判によってかなりストライクゾーンは違ってくるので、厳しい審判だとどうしても置きに行きたくなる。(というかカウントを整えたい。)

 

2アウト満塁フルカウントの場面で置きに行かなかった佐々木投手は純粋に凄いなあと思った。押し出しでサヨナラ負けなんてしばらく立ち直れないと思う。

 


11回裏早実

 

スコア

日 野 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 =4
早 実 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 =3

日野 佐々木
早実 八木-二山-八木

本塁打】 日野 柴田 早実 熊田

 

この試合特に活躍していた選手

佐々木 (日野)
今年一番の暑さのなか、延長13回を一人で投げぬいた。制球には課題を残したが、ストレートの威力は強力。11回の大ピンチをしのぎ切った。

工藤(日野) →桜美林
途中交代したが、同点に追いつくタイムリーを放ち、逆転への足がかりを作った。大振りせず、間を狙うような技巧的なバッティングで2安打。

八木(早実) →早大
二山から再び交代して登板してからは、別人のピッチングで立ち直った。制球難から狙い打ちされたのが悔やまれる。

熊田(早実) →早大
スイングスピードは今日登場の全選手で一番速かった。佐々木投手のストレートを完璧に弾き返しており、パワーはものすごくあると思う。

 

4年経って後述

この試合で特に活躍していた選手は大学でも野球続けているみたいで、八木君と熊田君は六大学野球で、工藤君は佐々木君と同じ首都大学野球で頑張っているみたいです。3人は3年生だから来年のドラフトが楽しみですね。

ロッテ1位となって、2017プロ野球でも活躍を期待しています。